神道章修得講習会は、ボーイスカウト1級以上のスカウトを対象に5月2日〜4日に行われました。
長泉第2団のスカウト4名が3日間神道について一緒に学びました。

宗教章の意義
 ベーデン・パウエル卿は「ローバリング・トゥー・サクセス」の中で、スカウティングというゲームについて
「われわれは、神のチームの一員である」と説明しています。
 この神に対する崇敬の念は、スカウティングの根源であるため、どこの国の「ちかい」でも、その第1条に「神に誠を尽くし・・・」という決意を掲げています。
そして、「おきて」の各項は、神に対する誠というものを実践面から説いています。
 「ちかい」は神との関連を結ぶことに意義があるので、その意義を深めることが信仰のあるスカウティングの第一歩なのです。
 スカウティングが信仰と結び付くものであるとするからには、われわれは勇んでそれに当たろうではありませんか。それを阻むものがあればそれを除き、そこに壁があるならばそれを乗り越えて進もうではありませんか。
そこにこそ輝かしい宗教章受賞の意義があるのです。
宗教章とは
スカウトに、明確なる信仰心を持つことを奨励するための「道しるべ」として宗教章が制定きれています。
宗教章には、次の五種類があり、これを総称して宗教章といいます。
 ○神道章 ○仏教章 ○キリスト教章 ○金光教章 ○世界救世教章
神道章とは
 わが国には、農村・都市を問わず神社の鎮座されていない土地はありません。そこでは、その土地に住む人々のすべてが神社の祭りを共にして、村民として或は市民として精神的な和合を保ってきました。
祭りには、そのお社によってそれぞれに特色のあるものもあり、御祭神は八百万神(やおよろずの神)と称して多種多様ですが、執り行われるお祭りの意義は同じであり、その郷土的な精神的和合を形作って来ました。
これは古代から今にいたるまで、日本の国と日本人が有する大きな特徴であります。
 私達の祖先は、遠い昔から相一致して神社を中心とした集団生活をいとなみ、神社の祭りによって心を和ませ、連帯感を一層強めてきました。そして、その子孫も父祖と同じ心持ちで同じ祭りの場(お社)に集まり、村を保ち、国を栄えさせてきました。
 私達は、遠い祖先の遺して下さったすばらしい伝統と風習と美しい国柄を、この上なく愛するために、祖先の遺風を尊び、伝統を受け継ぎつつ現代人としての知識を持たねばなりません。そして、さらにこの美風と伝統を私達の子孫に伝え、日本の国を永久に美しく、平和な国にしていかねばなりません。
そのためには、神社神道が教える敬神崇祖の心を学び、実践していくことが大切なのです。このように、敬神崇岨の知識を身につけ、それを実践たスカウトに対して与えられるのが神社神道での神道章なのです。
 スカウト活動は、理論でなく実践であると言われています。従って神道章も敬神崇祖の実践を積んだスカウトに与えられます。
 「ちかい」と「おきて」を立派に実践し、併せて厚い信仰とその信仰を実践面で現わしたスカウトが、神道章の受章者としての資格があるのです。